連合国 (第一次世界大戦)
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連合国 (Allies) または協商国 (Entente Powers) は、第一次世界大戦で中央同盟国(同盟国。ドイツ、オーストリア、トルコなど)と戦った国家連合。
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[編集] 経緯
第一次世界大戦前夜、ドイツ・オーストリア・イタリアの三国同盟に対して、フランス・ロシア・イギリスが露仏同盟・英仏協商・英露協商を相互に結んで三国協商として対抗したのが始まりである。
1914年、第一次世界大戦が勃発すると、日本も日英同盟によりイギリスから参戦を要請され、協商側の連合国に加わる。イタリアは1915年、未回収のイタリアの返還が極秘裏に約束されると連合国に転じた。
また、これらの国々と軍事同盟を結んでいなかったアメリカ合衆国は、中立国としてふるまう一方、連合国よりの対外政策を取り、物資の調達などによって連合国を支援するにとどまった。しかしルシタニア号事件による世論の変化により、1917年連合国として参戦した。一方、ロシアはロシア革命により政権が交代し、1917年には単独でドイツと講和し(ブレスト・リトフスク条約)、連合国から離脱した。
[編集] 連合国一覧
[編集] 主要国
[編集] その他の連合国
- セルビア(同大戦最初の戦争当事国)
- ベルギー
- モンテネグロ
- 中華民国
- ルーマニア(1916年から)
- ポルトガル(1916年から)
- ギリシャ(1917年から)
- ブラジル
- タイ
- アルバニア
- リベリア
- キューバ
ノルウェーは中立国として参戦しなかったが、大戦初期のアメリカ同様、親連合国的政策を取り、「中立の連合国」といわれた。
ルクセンブルクはベルギー同様ドイツ軍の侵攻を受けたが宣戦布告は行わず中立国であった。