田崎一二
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田崎 一二(たさき いちじ、Tasaki Ichiji、1910年 - )は、日本人の生理学者。米国 NICHD 所属の研究者。専門は生物物理学、神経科学。
1938年に日本で医師免許を取得後、英国とスイスでの研究活動の後、1951年に渡米、現在に至る。
ミエリン鞘で絶縁された有髄神経のランヴィエの絞輪における活動電位の跳躍伝導の発見者として著名[1][2]。この時の共同研究者であるハックスレー卿は、1963年に活動電位の研究でノーベル医学生理学賞を獲得している。
1953年からは、NIHおよびその関連研究機関で、今日も神経科学系の一研究者として活躍している。
[編集] 参考文献
- ^ Tasaki, I. The electro-saltatory transmission of the nerve impulse and the effect of narcosis upon the nerve fiber. Am J Physiol 127: 211-227, 1939.
- ^ Tasaki, I. and Takeuchi, T. Der am Ranvierschen Knoten entstehende Aktionsstrom und seine Bedeutung für die Erregungsleitung. Pflügers Arch ges Physiol. 244: 696-711, 1941.