属七の和音
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属七の和音(ぞくしちのわおん)とは、四和音のひとつである。西洋音楽における重要な和音のひとつである。名前の通り、「属音上の七の和音」が定義であるが、属音が根音でなくとも構成音の音程が同じであれば属七の和音と呼ばれる。
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[編集] 基本データ
[編集] 各語での呼称
- 英語:Dominant 7th chord(ドミナントセブンスコード)
[編集] 構成音
の4音から構成される四和音である。
[編集] 和音記号など
和音記号の種類 | 表記法 | |||
基本形 | 第1転回形 | 第2転回形 | 第3転回形 | |
コードネーム表示 | X7 | X7/Y または X7onY |
X7/Z または X7onZ |
X7/W または X7onW |
和音記号 | X7 | または |
または |
X2 または |
数字付き低音(通常) | または |
|||
数字付き低音(フランス式) |
ただし、根音をX, 第3音をY, 第5音をZ, 第7音をWとする。
[編集] 周波数比
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[編集] 主な用法
西洋音楽においては、もっとも一般的な不協和音であり、そのなかで最も使用頻度が高いのは、属音上の七の和音としての用法である。不協和音となる理由は、3度音と7度音の音程が減5度となり、周波数比が平均律ではという典型的な無理数、純正律でも64/45というあまり単純な比にならないからで、この不安定さから逃れてもっと安定して聞こえる協和音に「解決」したくさせるためであることが多い。
- 長調におけるⅤ7
長調の属七和音の典型的な解決先は主和音(Ⅰ)である。例えばハ長調では属七和音(G7)の3度音と7度音を半音ずつずらす(B→C、F→E)と主和音(C)の根音と3度音が得られる。この「解決」による和音進行は「七の和音からその4度上(または5度下)の長三和音」と一般化でき、Ⅴ7→Ⅰに限らず、臨時記号を用いてⅡ7→ⅤやⅠ7→Ⅳなど頻繁に見られる。
- 短調におけるⅤ7
そのほか、の用法の応用的な用法として副次ドミナントとして使用されることも多い。
[編集] 転回
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