大尉の娘
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大尉の娘(たいいのむすめ、原題ロシア語:Капитанская дочкаカピターンスカヤ・ドーチュカ)は、1836年にロシアの作家アレクサンドル・プーシキンが書いた散文である。
目次 |
[編集] 概説
時は1773年、エカチェリーナ2世の時代のロシア。ひとりの青年貴族が初めての軍務に就いてからの体験を、プガチョフの乱など当時の世相を絡めて描いた作品。
[編集] 登場人物
- ピョートル=アンドレーイチ=グリニョフ(ペトルーシャ)
- 地方貴族の陸軍少尉。十七歳。父親の意向で辺境の砦に赴任することになる。
- イヴァン=クージミチ=ミローノフ
- ペトルーシャの任地であるベロゴールスクの司令官。階級は大尉。マリアの父親。
- マリア=イヴァーノヴナ(マーシャ)
- イヴァン=クージミチの娘。
- エメーリヤ=プガチョフ
- プガチョフの乱の首謀者。ドン=コサック系の男。ピョートル3世(エカチェリーナ2世の夫、謎の死を遂げていた)を僭称する。実在の人物。
- サヴェリーチ
- ペトルーシャに幼少より仕えている従僕。ベロゴールスク赴任にも同行する。
- アレクセイ=イヴァーヌイチ(シヴァーブリン)
- ペトルーシャの好敵手。以前近衛士官であったが決闘で人を殺し、ベロゴールスクに飛ばされた。
[編集] 映画化
原作を元にした井上正夫監督の同名の映画。
[編集] 舞台化
日本では1998年、宝塚歌劇団月組が「黒い瞳」として舞台化。
ちなみに、ニキータ・ミハルコフ監督の『黒い瞳』は、別の原作を元にした映画であり無関係。