ラングラー (ジーンズ)
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ラングラー(Wrangler)はカウボーイやロデオライダー向けジーンズで有名なジーンズブランド。アメリカの3大ジーンズブランドの一つでもある。元々はノース・カロライナ州グリーンズボロの作業着メーカーのブルーベル社の1ブランドであった。ブルーベル社は1986年にアメリカの大手衣料企業のVFコーポレーションに買収され消滅している。ブルーベル社はラングラーの他にマーベリックというジーンズブランドも展開していた。
ブランド創立時には西部劇の衣装デザイナーのロデオ・ベンを登用、当時作業着でしかなかったジーンズにファッション性をもたらした。 鞍(サドル)に傷をつけないようリベットの突起をなくし、サドルに座った状態で楽なように股上を深くしてある。またウエスタン独特の大きなバックルが装着しやすいよう前面のベルトループの幅が広くなっている。ロデオ協会公認の 13MWZ やファッション性を重視したスリムタイプの 936 などがある。また、20Xと言うファッション性を重視したブランドも立ち上げられている。またデニム・ジャケットの 111MJ はジョン・レノンが愛用していた。
日本では1971年10月4日にヴァンヂャケットらの出資により設立されたラングラー・ジャパンが国内向け製品を展開していた。ラングラージャパンはブルーベル社がVFコーポレーションに買収された数年後の1999年にはVFジャパンと社名を変更して営業を継続していたが2000年に解散、現在日本におけるラングラーブランドの商品権利はエドウイン配下のLee Japanが保持し過去の名品の復刻モデルを中心に独自企画の製品を製造販売している。