ブライトアップ
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ブライトアップは、ライオン株式会社が製造販売していた白物衣類用液体塩素系漂白剤の商品名である。
[編集] 歴史
同社が発売していた漂白剤ブライトのブランド商品の一つで、発売開始は1985年であった。
当時塩素系漂白剤は、塩素系漂白剤独特の、ツンとする塩素臭の匂いを嫌い、使用するのを控える主婦たちが多かった。
ライオンはこの匂いをなくす研究を重ねて発売したのがこの商品であった。
同時期同業他社の花王が、同様の商品としてハイターEを発売してきたことで、製品の競合が起こった。 製品競争は花王側のハイターEは、後にボトル形体をハイターと同じにしたり、改良した香りつきの香りハイターを発売したが、ライオン側は発売当時からの縦長ボトルでそのまま対抗した。
しかし商品として売り上げは伸びず、また液体酸素系漂白剤手間なしブライトの登場により、消費者がそちらに流れたことで、1990年代初めに製造を中止した。
[編集] メモ
- ボトルは前出の通り、縦長ボトルで色は白だった、キャップは濃い青、ラベルは青赤を基調としていた。
- 製品のキャッチコピーは「鼻にツーンとこない」であった。
- ラベル表記はキャッチコピーと、下に小さく「シミ黄ばみも真っ白」と書かれていて、ライバル商品のハイターEと、どこと無く表記が似ていた。
- テレビコマーシャルは、発売当時だけ製作された、設定は母親と四歳ぐらいの女の子であったが、汚れた物の漂白を映すところは、子供の登場する漂白剤CMで必ず使われる、子供用のブラウスやシャツ・女児ショーツや男児ブリーフでなく、ワイシャツの胸付近に着いた、コーヒーのシミだった。
- 発売当時の主婦向け雑誌に掲載された、広告のモデルは、雑誌モデルでなく、テレビコマーシャルに出てきた母親役の女性と同じであった。