フンババ
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フンババ(アッカド語:Humbaba、シュメール語:Huwawa フワワ)は、『ギルガメシュ叙事詩』に登場する怪物。
叫び声で洪水を呼び、口から火と毒の息を吐き、巨大な体は倒れると森の木々が21kmにもわたってざわつくとされる。神々の所有するレバノン杉の森の番人であったが、英雄ギルガメシュにより退治される。
ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『幻獣辞典』では、足にハゲワシの爪、頭に牛の角があり、尾と男根の先端が蛇になっている姿で紹介されている。
本来は自然の精霊であったとされる。また、フンババの顔を彫り込んだ像は魔除けとして使われていた。
[編集] 参考文献
- 草野巧 『幻想動物事典』 新紀元社、1997年、274頁。
- 池上正太 『オリエントの神々』 新紀元社、2006年、191頁。