パーニニ
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パーニニ(पाणिनि)は、紀元前4世紀のインドの文法学者である。カシミール地方出身と伝えられ、ヴェーダの補助学として生まれた文法学の体系を確立した。
[編集] 功績
著書『अष्ठाध्यायी』(Aşţādhyāyī)は8章構成で、母音子音の文字表から語根からの語幹の派生法や複合語の分類及び品詞の活用などについて略記号を用いて古典サンスクリット語文法について詳解している。この文法体系が仏教伝来とともに日本に伝えられ、空海の『声字実相義』などにもその影響が見られる。言語学の祖と言われるソシュールにも多大な影響を与えたことは言うまでもない。