ナックイメージテクノロジー
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株式会社 ナックイメージテクノロジー(英文名称: nac Image Technology Inc.)は、日本のハイスピードカメラメーカー。
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[編集] 本社所在地
[編集] 沿革
- 1958年 - 会社設立
[編集] 事業
- 映像計測用ハイスピードカメラ、映像制作用ハイスピードカメラ、視線計測装置アイマークレコーダーなど、特殊映像機器の開発・製造を行っているメーカー。また、こうしたメーカーとしての側面のを持ちながら、古くから映画・テレビ産業に深く関わり、各種の撮影機材(35mm/16mmフィルムカメラ、各種デジタルカメラ、ハイスピードカメラ、レンズ、フィルタ、三脚 他)のレンタル業務も行っている。
[編集] 概要
- 1958年に「ナックカメラサービス」として東京都中央区銀座にて会社設立。その後「ナック」へ商号変更し長らく六本木にて営業。また、2000年の本社移転に伴い現在の「ナックイメージテクノロジー」へ商号を再変更。設立当社は映画産業分野への各種撮影用機材提供が中心であり、東京オリンピックを記録した市川崑監督作品「東京オリンピック」の撮影機材提供及びサポートを全面的に行い映画産業へ本格的に乗り出した。また、当時メーカーとしてアナモフィックレンズを設計・製造しその多くを映画産業分野に供給した。1970年代に入ると、当時の日立工機が開発したロータリープリズム式ハイスピードフィルムカメラの製造権を取得し、ハイスピードカメラ「E-10」として製造を開始。各種高速現象の解析用カメラとして、企業の研究・開発部門や学校・官庁の研究室に対し販売を開始した。このことを機に、映像計測分野向けの各種映像計測製品の開発に乗り出す。そうした製品の中心はやはりハイスピードカメラで、E-10の開発以降その記録媒体をフィルムからVHSカセット、デジタルメモリーへと進化させ現在に至る。最もポピュラーな使用例では自動車産業が挙げられる。自動車開発の上で欠かせない各種の衝突安全試験を行う際、ハイスピードカメラを使用し車が破壊してゆく様子や搭乗者を模したダミー人形のダメージなどを、ハイスピードで撮影したスローモーション映像から解析している。また、この他の映像計測機器として視線計測装置「アイマークレコーダー」が有名。“人はどこを見ているか?”を検出するシステムで、各種の研究・開発機関や医療分野、人体計測分野等で広く使用されており、最近ではテレビ番組の中でも視線に絡む企画番組の中でも盛んに使用されている。
- 会社設立当初から続く映画・テレビ分野への事業も継続的に行われており、35mm・16mmフィルムカメラや照明の開発・製造で有名なドイツのARRI社や、レンズメーカーであるドイツのカールツァイス社などの日本に於ける総代理店となっている。また、1970年より撮影機材のレンタル業務も開始。映画・CMなど主にフィルムを主体とした作品向けにカメラ、レンズなどの機材提供を行っている。こうした機材の貸出先はいわゆる業界のプロフェッショナルに限られており、最近特に流行しているコンシューマ向けの手軽なHDデジタルカメラなどの撮影機材はレンタルしておらず、会社としての立場を明確に示している。また、2003年には映画・CM撮影用途として業界で初のデジタル式ハイスピードカメラ「MEMRECAMfx K3」(メモリーカム・ケースリー)のレンタルを開始。このカメラは自社にて開発した産業用ハイスピードカメラの技術を応用して製造された物で、産業用ハイスピードカメラに手を加え画質向上のチューニングが施されている。ちなみに、このカメラはレンタル専用機として一部の例外(マックレイ社にのみ一台販売された)を除き、基本的には自社レンタル商品としてリリースされた。MEMRECAMfx K3は720HDサイズで最大1000コマ/秒での撮影が可能なため、これまでフィルムカメラでは難しいとされた高速領域の映像表現が手軽に行えると評判となる。また、映像の記録媒体がデジタルメモリーのため撮影後のプレビューがすぐに行えると共に、リテイクになった場合でもフィルムの様に消耗品が発生しないことから、ハイスピードシーンを含む作品の場合は制作費を抑える事が可能となった。レンタルが開始されると業界内で話題となり、日本は元より欧米でもこのカメラを使用したCM、プロモーションビデオ、映画などの作品が数多く制作された。尚、ヨーロッパではARRI MEDIA SERVICE(ARRIのレンタルサービス部門)が、アメリカではクレアモント、フレッチャーシカゴが同カメラの供給を受けレンタル事業を行っている。MEMRECAMfx K3が映像制作業界に与えたインパクトは強く、これ以降主に国外で映像制作分野向けのデジタルハイスピードカメラが相次いで開発されるきっかけとなった。