ジュエルズ
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『ジュエルズ』(Queen Jewels)はイギリスのロックバンド、クイーンのベストアルバム、またそのDVD。日本限定、CDアルバムはCCCDで発売され、オリコンチャートで初登場1位を記録し、約180万枚を売り上げている。2004年オリコン年間洋楽アルバムチャートでも1位を獲得した。
目次 |
[編集] 解説
[編集] 『ジュエルズ』発売の経緯
『ジュエルズ』は、木村拓哉主演のフジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ「プライド」の主題歌として、クイーンの「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」が起用され、ドラマ中にもクイーンの楽曲が多く使用されたことから日本限定で企画された。当初は2000年に発売された、同じく日本限定のベストアルバム『クイーン・イン・ヴィジョン』を再発売する予定だったが、急遽新規のベストアルバムへと企画が変更された。ちなみにアルバムタイトルはメンバーのブライアン・メイによるものである。
[編集] チャートでの成功
「プライド」は高視聴率だったものの、「音楽負けした」と一部では言われるほどにクイーンの楽曲の方が視聴者に大きな印象を与えた。結果『ジュエルズ』は発売直後から予想以上のヒットとなり、1週目はZARDなどを抑えてオリコン1位を獲得し(なおクイーンがオリコンチャートで1位を獲得したのは『華麗なるレース』以来27年1ヶ月ぶりのことであり、同一アーティストによる首位獲得の間隔としてはビートルズの23年5ヶ月を大幅に更新した)、3週目には早くもミリオンを突破するという成功ぶりだった。また本作のヒットにより、同名のプロモ集DVDも発売された。なお、この時期ホンダ・モビリオのCMにも、「キラー・クイーン」が使用されることになった。このように、『ジュエルズ』はクイーンが現役で活躍していたとき以上の、クイーンブームを日本中で巻き起こした。
[編集] 問題点とその功績
『ジュエルズ』は商業的には大成功を収めたが、『ジュエルズ』に対して批判的な意見を持つクイーンファンも少なくなかった。その主な理由としては以下の通り。
- CCCD仕様での発売への反感。これにはブライアン・メイも反対の意を表明していた。
- クイーンには『グレイテスト・ヒッツ』という定番のベストアルバムがあるのに、新たにベストアルバムを発売することへの疑問。
- クイーンの歴史を1枚にまとめようとするのは無理があり、選曲もドラマのサントラのようで偏りがあり、納得いくものではなかった。
- クイーンがキムタクのドラマで再ブレークしたことに対する複雑な感情。
- あまりに『ジュエルズ』がヒットしたことで、いわゆる「にわかファン」が増えるのではないか、という恐れ。
このように『ジュエルズ』には賛否両論あったものの、日本におけるクイーンの新たなファン層を大きく開拓したのは事実であり、翌年の「クイーン+ポール・ロジャース」の来日公演も計10万人を集める盛況ぶりだったことを考えると、『ジュエルズ』が日本で果たした功績は決して少なくないといえる。
また本作の成功を受けて、ほぼ1年後の2005年1月26日には続編『ジュエルズII』が発売された。この時はCCCD仕様を併用できないCD EXTRA仕様での発売となった。
[編集] 発売日
[編集] 収録曲
[編集] CCCD収録曲
クイーン ジュエルズ ~ヴェリー・ベスト・オブ・クイーン~ | ||
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クイーン の ベストアルバム | ||
リリース | 2004年1月28日 | |
ジャンル | ロック | |
レーベル | 東芝EMI | |
チャート最高順位 | ||
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クイーン 年表 | ||
- | クイーン ジュエルズ ~ヴェリー・ベスト・オブ・クイーン~ (2006年) |
- |
- ボーン・トゥ・ラヴ・ユー - I Was Born To Love You
- ウイ・ウィル・ロック・ユー - We Will Rock You
- 伝説のチャンピオン - We Are The Champions
- ドント・ストップ・ミー・ナウ - Don't Stop Me Now
- トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー - Too Much Love Will Kill You
- レット・ミー・リヴ - Let Me Live
- マイ・ベスト・フレンド - You're My Best Friend
- アンダー・プレッシャー - Under Pressure (with David Bowie)
- RADIO GA GA - Radio Ga Ga
- 愛にすべてを - Somebody To Love
- キラー・クイーン - Killer Queen
- 地獄へ道づれ - Another One Bites The Dust
- 愛という名の欲望 - Crazy Little Thing Called Love
- フラッシュのテーマ - Flash
- ショウ・マスト・ゴー・オン - The Show Must Go On
- ボヘミアン・ラプソディ - Bohemian Rhapsody
[編集] DVD収録曲
- ボーン・トゥ・ラヴ・ユー - I Was Born To Love You
- ウイ・ウィル・ロック・ユー - We Will Rock You
- 伝説のチャンピオン - We Are The Champions
- ドント・ストップ・ミー・ナウ - Don't Stop Me Now
- トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー - Too Much Love Will Kill You
- マイ・ベスト・フレンド - You're My Best Friend
- アンダー・プレッシャー - Under Pressure (with David Bowie)
- RADIO GA GA - Radio Ga Ga
- 愛にすべてを - Somebody To Love
- キラー・クイーン - Killer Queen
- 地獄へ道づれ - Another One Bites The Dust
- 愛という名の欲望 - Crazy Little Thing Called Love
- フラッシュのテーマ - Flash
- ショウ・マスト・ゴー・オン - The Show Must Go On
- ボヘミアン・ラプソディ - Bohemian Rhapsody
- 狂気への序曲 - I'm Going Slightly Mad
「狂気への序曲」はボーナストラック。
オリコン週間アルバムチャート第1位 2004年2月9日付~2004年2月23日付(3週連続) |
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前作: BoA 『LOVE & HONESTY』 |
クイーン 『クイーン ジュエルズ ~ヴェリー・ベスト・オブ・クイーン~』 |
次作: CHEMISTRY 『One×One』 |
メンバー |
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フレディ・マーキュリー - ブライアン・メイ - ロジャー・テイラー - ジョン・ディーコン |
オリジナルアルバム |
戦慄の王女 - クイーン II - シアー・ハート・アタック - オペラ座の夜 - 華麗なるレース - 世界に捧ぐ - ジャズ - ザ・ゲーム - フラッシュ・ゴードン - ホット・スペース - ザ・ワークス - カインド・オブ・マジック - ザ・ミラクル - イニュエンドウ - メイド・イン・ヘヴン |
ベストアルバム |
グレイテスト・ヒッツ - グレイテスト・ヒッツII - クイーン・ロックス - グレイテスト・ヒッツIII 〜フレディー・マーキュリーに捧ぐ〜 - クイーン・イン・ヴィジョン - ジュエルズ - ジュエルズII |
ライブアルバム |
ライヴ・キラーズ - ライヴ・マジック - クイーン・ライヴ!!ウェンブリー1986 - オン・ファイアー/クイーン1982 |
映像作品 |
グレイテスト・ビデオ・ヒッツ1 - グレイテスト・ビデオ・ヒッツ2 - オン・ファイアー/クイーン1982 - ラストツアー/クイーン1986 - フレディ・マーキュリー追悼コンサート |
この「ジュエルズ」は、アルバムに関連した書きかけ項目です。加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(P:音楽/PJアルバム) |