アブドゥッラー1世
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アブドゥッラ-1世(Abdullah I、1882年 - 1951年7月20日)は、初期はイラク王、のちに初代ヨルダン王となった、メッカのシャリ-フである。
フサイン・イブン・アリーの次男としてメッカで誕生。
1916年のアラブの反乱に参加。1920年にシリアのダマスカスでのアラブ民族会議でイラク王に、弟のファイサルはシリア王に選出されるが、同年6月フランスのダマスカス占領及び弟のファイサルのシリアからの追放が起こり、これに対して、ファイサルのシリア王権を支持するために軍を率いて北上した。このため、イギリスはヨルダン川東部の広大な乾燥地帯にトランスヨルダン首長国の建国を認めると提案したために、アブドゥッラ-はこれを受け入れ、トランスヨルダン首長となった。
なお、ヨルダンは1927年に立憲君主国となるが、イギリスの保護下におかれた。1946年に正式に独立。
1951年7月20日、エルサレムで暗殺。
[編集] 家族
- 父:フサイン・イブン・アリー
- 兄:アリー・イブン・フサイン
- 弟:ファイサル1世、ザイド
- 子供:タラール1世ほか